一般財団法人地域伝統芸能活用センター名誉総裁 日本は多様で豊かな自然に恵まれた国です。古来、人々は深い畏敬の念をもって自然と接し、その恩恵に感謝しながら日々の生活を営んでまいりました。そのような中、日本各地の自然風土と深く結びついた個性ある伝統芸能や祭りが誕生し、大切に受け継がれてきました。 それぞれの土地に根づいた伝統芸能や祭りは、地域の人々を繋ぎ、一体感をもたらすとともに、魅力ある地域づくりに寄与しています。そして、地域外の人々とも心を通わせる契機ともなっているのです。 地域伝統芸能活用センターは、このような地域の伝統芸能や祭りを活用した行事を実施・支援することにより、地域の観光及び商工業の振興を図ることを目的として、平成4年(1992)年に設立されました。以来、30 有余年にわたり、地域伝統芸能全国大会の開催、顕彰事業の実施等の事業を展開してまいりました。中でも、小さな伝統芸能や祭りに光を当て、その保存継承や後継者育成に尽力したことは、特筆すべき点と申せましょう。 地域伝統芸能全国大会は令和4(2022)年に山口県山口市で開催された第30回大会をもって終了し、顕彰事業も終了することとなりました。30 有余年にわたる活動の中で、全国各地の多くの皆様に伝統芸能や祭りをご紹介し、改めてその良さをご理解いただけたことは、とても有意義であったと思っております。 今般、これまでの実績と成果を踏まえて、全国各地に伝わる伝統芸能や祭りに関する情報を取りまとめた「日本の祭り総集編」が発行されることとなりました。この機会に、日本各地の伝統文化が再認識され、地域の活性化を促すとともに、国際交流にも資するものとなることを、心より願っております。お言葉高円宮妃久子殿下
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